準校歌

作詞: 畑 正世

1 紫紺(しこん)に匂う英彦(えいけん)の

高嶺(こうれい)霞み春深し

松林(しょうりん)の中(うち)ほの白く

花は胡蝶(こちょう)の夢に咲き

瞳あぐれば学舎(まなびや)に

眉より淡くかかる月


2 あゝ春来れば草に坐(ざ)し

望み夢みし若人の

数今将(まさ)に二万人

光り輝く園の中(うち)

根強く直(なお)く伸びてゆく

若きぞ我等幸(さち)多し


3 錦陵(きんりょう)の原秋更けて

あゝ豪放の雲の群

落日赤く染めゆけば

勝鬨(かちどき)挙げし男児等(おのこら)の

血潮も斯(か)くや燃えけんと

空しく昔偲(しの)ぶかな