関西錦陵会 定期総会

2024 年度

関西錦陵会総会報告

2024 年6月 14 日に 2024 年度関西錦陵同窓会総会が、大阪天王寺で行われました。本年度は本来の当番期である H4年卒業関西在住卒業生をついぞ探し当てることができなかったため、昨年度 2023 年度当番期の H3年卒業 43 期組が再度実行委員を担当させていただきました。昨年はコロナ禍により3年間実施されなかった関西錦陵会総会が4年ぶりに開催されるということで、40 期の松尾先輩、松岡先輩を中心として H3 年卒業組の衛藤、川口、小林、内藤がサポートとして実行委員を組織する形となりましたので、1 年遅れて H3年卒業組が中心的に活動する機会をいただく形となりました。


H3 年組は、衛藤さんと川口さんが中心的に関西錦陵会に積極的にコミットしておりこの二人は会合にほぼ皆勤で参加されています。今回の総会の準備においても 4 名中 2 名以上が何らかの形で会合に出席し、その情報はすぐに H3 組 LINE で共有されるなど組織として非常にアクティブで前向きに関西錦陵会にコミットしていると自負しております。


本年度の総会は、執行部が新体制に移行するタイミングでしたので、例年と異なり総会自体で講演会等のイベントは行われず、承認事項中心の進行となりました。総会の準備は、執行部内のノウハウを若い世代が学んでいく過程であり、場所の確認、出席者の見積もり、予算の確認、現場の設備、進行のシミュレーションなどこれまで蓄積されたノウハウから滞りなく準備が行われました。渡邉幹事長のエクセル表はいつみてもため息が出るほど洗練されておりました。


総会は執行部の取り仕切りで準備されますので、実行委員会の主な役割は懇親会の進行とイベントの実施となります。懇親会はある意味では、総会よりも重要なメインイベントでもあり、懇親会内でのイベントは関西錦陵同窓会のメインイベントといっても過言ではない・・・というと言いすぎでしょうか?ともあれ、本年度の懇親会イベントは部活毎に記念撮影を行うというテーマで実施されました。H3 卒業組はこのイベントのために総会準備会合とは別に H3 組だけで 2 度ミーティングを開き、イベントのコンセプト、参加者がどういう点に楽しみを見出すのか?の確認からスタートし、演出や音楽など細部に至る店まで緻密な確認を行いました。これは一部の人にとっては平日に飲みに行くための実に都合のよい理由ともなりました。


実行委員会で私が非常に楽しみにしているのは、高校時代の同級生が社会人としての経験を経てお互いに成長した姿を、共同作業という形で実感できる点にあります。一回目の準備集会で、川口さんが仕事の合間を縫って、部活毎の撮影会進行の台本を A4 用紙数ページに渡り稠密な内容で作成してこられました。進行の全体像と共に、笑いを取る場所や、注目部活などメリハリの効いた台本が配られ、非常に驚きました。またこの台本に従ってリハーサルを繰り返し、当日は司会の川口・小林組は忠実に進行を果たしたことは驚くべき成果でした。川口さんの台本だけとってみても、彼がいかに仕事のできる人間かを垣間見ることができ、実際昼間どのように働いているのかの仕事ぶりを想像することができました。平たく言うと「彼は営業で仕事バシバシとってきそうだなぁ・・・」といつも笑ってました。


私の担当は視覚演出と音楽でしたので、川口さんの頑張りを無駄にしないために、私のもつ AI・IT 技術を駆使いたしまして、私も仕事の合間に映像効果と参加者の皆様がお楽しみいただけるバックミュージックの選択を夜中まで研究室で行っておりました。学生からは、「先生最近夜中まで研究に根を詰めているので健康面が心配です・・・」と言われるほどラボに遅くまで滞在しておりました・・・。実際には研究していないのですが、なぜか良いように勘違いしてくれたようです。ここは敢えて黙っておき真実は明かさずにおきます。


本年度の総会は、新大学 1 年生 2 名と現役大学生 2 名の合計 4 名のフレッシュな参加もあり、非常に盛り上がりを見せました。4 人とも現役の京大・阪大生で更にことしは現在関西在住の東大卒大村さんがご参加いただきましたので、京大卒松尾先輩と私を加えて合計 7名の旧帝国大学クラブなるものが非公式に設立されたことをここにご報告させていただきます。

総会は例年にもまして、厳かに恙無く進行しました。これは執行部を中心とした事前準備が以下にポイントを押させて、綿密に準備をなされているかを如実に反映しており、渡邉幹事長をはじめとして旧執行部の皆様方の努力の蓄積の賜物だと感じました。


懇親会は昨年度も大きな盛り上がりを見せましたが、本年度も昨年に匹敵する盛り上がりを見せたと自負しております。各部活で記念撮影をする際に、それぞれの部活から代表の方が自然ときまり現在の近況をご報告する流れが自然とできあがりましたが、これが多くの参加者にとって大変有意義で楽しいものであったように感じます。今年参加していただいた現役大学生の皆さんも、関西在住の豊津高校 OB・OG との繋がりを求めての参加という動機が強いと感じますが、なかなか全員と密に話をするチャンスは総会前の短い時間では確保できません。また懇親会も世代毎にテーブルに着席しますので、イベントで先輩方が現在のお仕事や近況をお話いただくことで、懇親会の後に興味のある先輩に話しかけにいったり、挨拶をしたりすることで自然と世代を超えた交流が生まれていることを、視覚効果用 PC を操作しながら拝見しておりました。


豊津・育徳館高校は長い歴史と伝統を有し、多くの卒業生を輩出しており、関西地区においても様々な分野でご活躍されている OB・OG が多数参加されています。若い世代の卒業生は、様々な OB・OG の方々とは同じ豊津・育徳館高校出身であり、同じ教室(厳密には校舎は建て変わっていますが)で学び、同じ地域で育った共通の文化を既に共有しており、まるで親戚や近所のおじさん・おばさんのように直ぐに打ち解けることができます。少なくともお互いにこいつは悪いやつではないという信頼を置くことができるのは、世代を超えた同窓会の持つ財産だと感じています。


私の学生も含めて最近の若者はお酒を飲むこと自体にあまり興味を示さなくなっており、研究室内の打ち上げや懇親会自体はそれほど望まれていないと感じています。一方で、人工知能作成用のデータを現地で記録しそれを合宿形式で現地に泊まり込みで作成するというイベントには参加希望者が殺到します。つまり、単にお酒を飲んで懇親するだけであればそれは彼らの仲間内で直ぐにできることであり、あまり付加価値のないものですが、彼らが時間やお金を費やしても経験できないイベントについては積極的に参加したいという動機が強く存在することを感じます。


関西錦陵同窓会に来年以降も若い世代の方々にご参加いただくには、現役世代の我々が仕事面で活躍し、若くて野心のある卒業生達がぜひ繋がりを持ちたい、他所では体験できない貴重な経験をすることができると感じる付加価値を関西錦陵会全体で練り上げていくことが必要かなと感じました。来年以降も是非関西在住の諸先輩方の貴重な体験・経験を懇親会の席でフランクにお話いただき、また若い世代の人達も自分の興味や夢を話すチャンスを得ることで、世代を超えた人的ネットワークが形成されていくことを期待しております。

(文責:平成3 年卒 内藤智之

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